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夜明けの口笛吹き

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店主おすすめ・こだわりの1冊シリーズ③ 「夜明けの口笛吹き」永山彦三郎 TBSブリタニカ 1993年初版 縦194mm×横137mm×厚み19mm 状態:帯にスレ・ヤブレあり 本体は良好 ※第二回開高健賞奨励賞受賞作 【店主感想】 80年代の日本文学の流れ(村上春樹的な)を正統的に受け継いだ作品 随所に村上春樹風な雰囲気が溢れている  もちろん影響は受けていてもパクリでも真似でもなく、当時の若い作家はみな村上春樹風・・・いや、時代がそういう文体・文章を求めていたのかもしれない もちろん店主の偏った感想でしかないので、話半分で聞いてほしいが、80年代に世に出た新人作家の多くが似たようなテーマ(大っぴらに夢を語るでもなく、かといって絶望もしていない、そしてどこに行くのか見えているようで見えてない若い人)と文体(どこかしら外国文学の翻訳調)で作り上げていたような そしてこの「夜明けの口笛吹き」もそうした一群の残滓をまとっているように見える そもそもこの”夜明けの口笛吹き”というタイトルも、ピンクフロイド好きなら微笑んでしまうはずで、そうしたティストを手法として使うところも割と好き 当時の若者にはロックは必需品だったし 表紙のイラストが安西水丸だったというのが意外 当時の時代を読むという意味でもおすすめの一冊

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